薬による光線過敏症

春になり日差しが強くなると、光線過敏症の患者さんを時々診ます。これらの患者さんは、普通であれば日焼けを起こすことのない少量の紫外線で、手や顔面など露出している部位に強い炎症を起こします。

格闘技選手の「たむし」

水虫を起こすカビの一種である白癬菌が足以外の皮膚に感染したものがいわゆる「たむし」です。「たむし」は股にできることが多いのですが、体のどの部位にもできます。「たむし」で来院する人の90%以上は水虫をもっていますので、水虫の白癬菌が自家接種で足以外の皮膚にくっついて発症するものと考えられます。つまり、普通の「たむし」はそれほど感染力の強いものではありません。

メラノーマの新しい治療薬

悪性黒色腫(メラノーマ)は早期に切除すれば治癒しますが、進行して転移が出ると有効な治療がほとんどありませんでした。これまで唯一ある程度の効果が認められていたのはダカルバジンという抗がん剤ですが、それも有効率はわずかに15%程度というものでした。しかし、最近の研究の進歩により、一昨年と昨年、進行したメラノーマに有効なイピリミマブとベムラフェニブという2つの新しいお薬が米国で相次いで認可されました。