手術もやっています

私たちの診療所は母体が整形外科ですので、立派な手術室があり、年間数百例の手術を行っています。皮膚科でも全身麻酔の手術が可能です。写真は外傷性皮膚欠損に植皮を行った症例です。  

美容と音楽療法

私たちの診療所の隣のグループホームに音楽療法士の方が来られていますので、彼に協力してもらって、美容外来の施術後にしばらくリラックスして音楽を聴いていただく音楽療法を組み合わせてみようかと考えています。美容と音楽療法の組み合わせというのは余り行われていないと思いますが、その有効性には科学的な根拠もあるのです。 最近の研究で、皮膚の細胞には脳の神経細胞と同じ神経伝達物質の受容体があることが分かっています。従って脳の細胞と連動して皮膚の細胞も興奮したりリラックスしたりしている訳です。さらに興味深いことに、皮膚の細胞が興奮すると皮膚のバリア機能の回復が遅れ、リラックスするとその回復が促進されるのです。従って、心地よい音楽を聴いてリラックスすることにより皮膚の細胞の興奮が抑えられて肌荒れも改善される筈です。 プロの音楽療法士に協力してもらうことでこの治療法の効果を最大限に増強できると思います。

美容外来を開設しました

7月1日から予約制の自費診療で美容外来を始めました。シミ、赤ら顔、ニキビ跡、多毛などは患者さんにとっては深刻な悩みですが、現在の保険診療では有効な治療がありません。しかし、レーザーやケミカルピーリング、イオン導入などの技術を用いれば、これらの症状をかなり改善させることができます。患者さんのニーズがかなり高いので、当院でもこれらの治療に積極的に取り組むことにしました。そのために、最新の光治療器「フォトシルク・プラス」(写真)を購入しました。この器械は500~950nmの波長の光を強力に照射して、シミをうすくするとともに、シワやくすみなどの皮膚の老化症状を改善します。治療効果は随時このブログでも公開していきます。

毛虫の季節

皮膚科医は皮膚病を通じて季節を感じます。先日来、毛虫皮膚炎の患者さんが次々と来て、今年も毛虫の季節がやってきたことを実感しました。毛虫による皮膚炎は庭木の剪定など、屋外での作業を行った後に、腕や体に強いかゆみを伴う赤いブツブツが沢山出るのが特徴です。これは、ドクガやチャドクガの毛虫の毒針毛が皮膚に刺さって起こる皮膚炎です。毒針毛は細く、衣服に付着して皮膚に刺さりますので、服に覆われたところにもブツブツが出ます。洗濯物に毒針毛が付着していることもあります。毒針毛に接触したことに気付いた場合はセロテープを皮膚に貼っては剥がすことを数回繰り返し、さらに石鹸をつけてシャワーで洗い流すと症状を軽くすることができます。 毛虫の写真のリンクです。http://photozou.jp/photo/properties/20342/4627119

水虫:家族内感染に注意!

先日、2歳のお子さんの足に小さな水ぶくれがあるとお母さんが連れて来られました。検査してみると、立派な水虫!お母さんに聞くとお父さんに水虫があるとのこと。 後日、お父さんが受診されました。診察すると、普通の水虫に加えて爪水虫もあり、飲み薬による治療を始めました。このように、水虫は家族にうつりますので、大切な家族のためにもきちんと治療しましょう。

皮膚がん健診のすすめ

人口の高齢化に伴い、皮膚がんの患者さんが増えています。皮膚がんの中でも悪性度の高い悪性黒色腫(メラノーマ)はとくに早期発見、早期治療が大切です。悪性黒色腫は足の裏と手足の爪によく見られます。写真のような症状のある人はすぐに受診してください。より詳しくは次のリンクをご覧下さい。 melanoma