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皮膚科医は皮膚病を通じて季節を感じます。先日来、毛虫皮膚炎の患者さんが次々と来て、今年も毛虫の季節がやってきたことを実感しました。毛虫による皮膚炎は庭木の剪定など、屋外での作業を行った後に、腕や体に強いかゆみを伴う赤いブツブツが沢山出るのが特徴です。これは、ドクガやチャドクガの毛虫の毒針毛が皮膚に刺さって起こる皮膚炎です。毒針毛は細く、衣服に付着して皮膚に刺さりますので、服に覆われたところにもブツブツが出ます。洗濯物に毒針毛が付着していることもあります。毒針毛に接触したことに気付いた場合はセロテープを皮膚に貼っては剥がすことを数回繰り返し、さらに石鹸をつけてシャワーで洗い流すと症状を軽くすることができます。

毛虫の写真のリンクです。http://photozou.jp/photo/properties/20342/4627119