薬による光線過敏症

春になり日差しが強くなると、光線過敏症の患者さんを時々診ます。これらの患者さんは、普通であれば日焼けを起こすことのない少量の紫外線で、手や顔面など露出している部位に強い炎症を起こします。

光線過敏症は色々な原因で起こりますが、最も多いのは薬の副作用によるものです。新しく3か月から半年前から処方された薬を飲んでいるうちに、春の紫外線の強くなる季節に症状が出てくるのが特徴です。

原因薬剤は多岐にわたりますが、最近では新しく発売された高血圧の薬(降圧薬)が原因の光線過敏症がしばしば見られます。これらの降圧薬にはクロロチアジドが配合されています。クロロチアジドは昔使われていたお薬で、光線過敏症の原因となることはよく知られています。他に良い降圧薬が沢山出てきたため、最近は殆ど使われることがなくなっていましたが、ここ2~3年、他の降圧薬との合剤として新薬に配合されているので注意が必要です。

光線過敏の症状は原因薬剤を中止すれば速やかに軽快します。しかし、診断が遅れ、強い過敏症状が続くと、皮膚の色素沈着と色素脱出が混じった不可逆的な醜形を残すことがあります。

降圧薬の光線過敏症

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